造花は生花のようにお手入れをする必要はありませんが、ホコリやゴミが付いてしまう場合があります。造花の美しさを長期間楽しむために、素材の違いや適切な洗い方を知っておきましょう。この記事では、洗える造花の種類や汚れの落とし方、日々のお手入れについても解説します。

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造花は洗っても大丈夫？

造花のほとんどはポリエステル素材で作られているため、洗っても問題はありません。ポリエステル系繊維は摩擦に強く耐久性にも優れ、型崩れしないことが特徴です。発色が鮮やかで、花びらを表現する工程で他の繊維と合わせる場合も親和性が高く、一般的に多く使われています。また、ポリエチレンやウレタンで出来ている造花も水洗いは可能です。

洗ってはいけない造花の種類

染め花用の布で出来ている造花は洗えません。布全体に糊をかけて作られているため、水に濡れると糊が溶けて型崩れを起こします。さらに、水溶性の染料が溶けて流れることにより、元の鮮やかな色が失われてしまいます。

 

また、石鹸で作られたソープフラワーも水洗いは不可です。水気を含むと繊細に作られた花びらがくっついてしまい、見た目の美しさが半減してしまいます。石鹸素材なので手洗いや入浴時に使えると思われがちですが、観賞用として作られているため、体に使用したり洗ったりすることは避けてください。

汚れが気になるときの造花の洗い方

造花の汚れが気になったときは、以下の洗い方を参考にしましょう。

 

• ホコリなどは布で拭き取る
• 軽い汚れは水洗いで落とす
• ベタつき汚れは中性洗剤を使う

 

それぞれ詳しく解説します。

ホコリなどは布で拭き取る

ホコリが軽くついている程度であれば、柔らかい布で拭き取るだけでも綺麗になります。乾拭きで問題ありませんが、ホコリが落ちにくいようでしたら軽く湿らせて拭き取ります。また、ホコリ取り用の柔らかいブラシを使う場合は、サッと軽く払うようにしてください。花びらや葉は優しく扱い、強く引っ張らないようにするのがポイントです。

軽い汚れは水洗いで落とす

長期間ホコリを放置しているとゴミが付きやすく、拭き取る作業も大変になるため水洗いが必要になります。全体的に汚れが目立つ場合は、水を張ったバケツに入れて、軽く振るように洗うとゴミが落ちやすいです。花びらの付け根や葉脈などの細かい部分汚れは、使い古しの歯ブラシを使って優しく擦ると綺麗に取ることができます。水を払ったら陰干しで乾かすようにしてください。

ベタつき汚れは中性洗剤を使う

ベタつき汚れには中性洗剤を使って洗いましょう。ホコリが付いた上に油分が付着すると、拭き取りや水洗いではなかなか落とせません。少量の中性洗剤を溶かした水の中に造花を入れて軽く振り、その後水洗いでしっかり汚れを落とします。水を拭き取り、陰干しで完全に乾かしてから元の場所に戻しましょう。

普段から取り入れたい造花のお手入れ方法

造花は洗っても問題ないですが、若干の劣化や変形などは避けられません。美しさをキープさせるためには、「ホコリは定期的に落とす」「汚れが付きにくいようにする」など、日々のお手入れが大切です。普段から造花を気にかけておくことで、汚れの付着具合も変わるため、洗う手間を大幅に減らすことができます。

美しさを保つ方法を知って造花を楽しもう

ポリエステル素材で作られている造花は、水洗いが可能です。ホコリを落とす程度であればサッと拭き取り、全体的に汚れが目立ってきたら水の中に入れて洗います。花びらや葉のベタつきが気になる場合は、中性洗剤を溶かした水を使いましょう。

 

また、しつこい汚れが付着する前に、定期的にホコリを落としておくことが大切です。造花の適切な洗い方やお手入れのポイントを押さえ、美しい状態で長く観賞を楽しんでください。